動画は、LINE友だちに届ける動画コンテンツを登録し、メッセージ配信で利用できる機能です。動画機能の最大の特徴は、動画の視聴完了をトリガーにチャットフローを開始できる点です。これにより、動画を最後まで視聴したユーザーに対して、自動的に次のアクションを促すことが可能になります。
更新日:2025/10/20
動画とリッチビデオメッセージの違い
LITTLE HELP CONNECTでは、動画配信に「動画」と「リッチビデオメッセージ」の2つの機能があります。主な違いは以下の通りです。
項目 |
動画 | リッチビデオメッセージ |
自動再生 | なし(タップで再生) | あり(音声はミュート) |
視聴完了トリガー | 利用可能 | 利用不可(ボタン経由で代替可能な場合あり) |
最大ファイルサイズ | 30MB | 30MB(外部ストレージ利用で拡大可) |
主な用途 | 視聴完了後のアクション誘導 |
インパクトの有る自動再生訴求 |
リッチビデオメッセージの詳細については、リッチビデオメッセージをご参照ください。
動画をアップロードする
動画を配信するには、まずLITTLE HELP CONNECTに動画ファイルをアップロードします。
- 管理画面のメニュー「マーケティング>ファイル」を選択してください
- 「ファイルをアップロード」ボタンをクリックします
- 動画ファイルを選択してアップロードします
アップロード可能な形式とサイズ
- 対応形式
- .mp4
- .png
- .jpg
- 最大ファイルサイズ
- 30MB
メッセージ配信で動画を設定する
アップロードした動画をメッセージ配信で利用する手順は以下の通りです。
- 管理画面のメニュー「マーケティング>メッセージ配信>配信を作成」を選択します
- メッセージ作成画面で「メッセージ・種類」のドロップダウンから「動画」を選択します
- 「メッセージ・コンテンツファイル」で配信したい動画を選択します
- 「メッセージ・動画トラッキングID」に任意のIDを入力します
動画トラッキングIDについて
トラッキングIDは、動画の視聴完了を計測するための識別子です。チャットフローで視聴完了トリガーを設定する際に、このIDを指定します。
- 最大文字数
- 100文字
- 使用可能な文字種
- 半角英数字(a〜z、A~Z、0~9)、記号(-.=,+*()%$&;:@{}!?<>[])
- チェックボックス「トラッキング用にURLを変換しない」: 通常はチェックを外した状態で使用します
動画視聴完了トリガーの設定
動画の視聴完了をトリガーにチャットフローを開始することができます。これは動画機能特有の機能で、リッチビデオメッセージでは利用できません。
チャットフローでの設定方法
- チャットフローの編集画面で「動画視聴完了」トリガーを選択します
- 「トラッキングID」欄に、メッセージ配信で設定したトラッキングIDを入力します
- 条件を「と一致する」に設定します
- 視聴完了後に実行したいアクション(プロパティ値の設定、メッセージ送信、ワークフローに登録など)を設定します 。
- この機能を活用することで、動画を最後まで視聴した見込み度の高いユーザーに対して、タイムリーなフォローアップが可能になります。
動画視聴完了トリガーを活用したチャットフロー作成例
例1: 商品紹介動画視聴者への自動フォローアップ
シナリオ: 新商品の紹介動画を視聴完了したユーザーに、特別クーポンを配信
チャットフロー設定:
- トリガー: 動画視聴完了
-
- アクション1: プロパティ値を設定
- プロパティ:
動画視聴ステータス
- 値:
新商品動画視聴済み
- プロパティ:
- アクション1: プロパティ値を設定
-
- アクション2:
- ワークフローに登録:プロパティの値を加算するワークフローを選択
- 値: 現在の値に
+10
を加算
- アクション3: メッセージを送信
- 内容: 「動画をご視聴いただきありがとうございます!特別に10%OFFクーポンをプレゼント🎁 [クーポンコード: VIDEO10]」
- アクション2:
例2: セミナー動画視聴者のセグメント分け
シナリオ: ウェビナー録画を視聴完了したユーザーを高関心層としてタグ付け
チャットフロー設定:
- トリガー: 動画視聴完了
- アクション1: プロパティ値を設定
- プロパティ:
ライフサイクルステージ
- 値:
Marketing Qualified Lead (MQL)
- プロパティ:
セミナー視聴日
- 値: 現在の日付アクション2: プロパティ値を設定
- プロパティ:
- アクション4: 内部通知を送信
- 通知先: 営業担当者のSlack/メール
- 内容: 「様がウェビナー動画を視聴完了しました。フォローアップをお願いします。」
- 通知方法:ワークフローに登録して通知を行うことが可能です。
- アクション5: メッセージを送信
- 内容: 「ウェビナーはいかがでしたか?ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお声がけください💬」
例3: チュートリアル動画視聴による自動オンボーディング
シナリオ: 製品の使い方動画を視聴したユーザーに、次のステップを案内
チャットフロー設定:
- トリガー: 動画視聴完了
- アクション1: プロパティ値を設定
- プロパティ:
オンボーディング進捗
- 値:
基礎チュートリアル完了
- プロパティ:
最終動画視聴日時
- 値: 現在の日時
- プロパティ:
- アクション2: プロパティ値を設定
- アクション3: メッセージを送信
- 内容: 「基礎チュートリアルの視聴ありがとうございました!次は応用編の動画をご覧ください👇」
- ボタン: 「応用編を見る」→ 応用編動画のURL
- アクション4: HubSpotワークフローに登録
- ワークフロー名:
オンボーディング完了者向けフォロー
- ワークフロー名:
例4: 視聴完了率による見込み度スコアリング
シナリオ: 動画視聴状況に応じてスコアリングし、ホットリードを特定
チャットフロー設定
- トリガー: 動画視聴完了
- アクション:ワークフローに登録
- プロパティ値を設定:
動画視聴数
→ 現在の値に +1 - プロパティ値を設定:
リードスコア
→ 現在の値に +5
- プロパティ値を設定:
HubSpotワークフロー: ホットリード判定後通知
- トリガー: プロパティ値が変更された
- プロパティ:
リードスコア
- 条件: 30以上
- プロパティ:
- プロパティ値を設定:
リード区分
→ホットリード
- 内部通知を送信: 営業チームへアラート
- ワークフローに登録:
ホットリード向け商談化促進フロー
例5: 動画視聴後のアンケート自動配信
シナリオ: 動画視聴完了後、満足度調査を自動で実施。トーク画面上でもHubSpotフォームへの遷移でも可能。
チャットフロー設定:
- トリガー: 動画視聴完了
- アクション:
- プロパティ:
デモ動画視聴フラグ
- 値:
TRUE
アクション1: プロパティ値を設定
- プロパティ:
- アクション:
- メッセージを送信(アンケート)
-
-
- 内容: 「デモ動画はいかがでしたか?簡単なアンケートにご協力ください」
- クイック返信ボタン:
- 「とても良かった」
- 「良かった」
- 「普通」
- 「もっと詳しく知りたい」
-
- アクション: 分岐設定
- 「もっと詳しく知りたい」を選択した場合 → 営業担当者にアサイン
- その他 → サンキューメッセージ送信
よくある質問
Q. 動画とリッチビデオメッセージの使い分けは?
A. 視聴完了をトリガーにしたい場合は「動画」、自動再生でインパクトを与えたい場合は「リッチビデオメッセージ」を選択してください。
動画機能では、視聴完了をトリガーにLITTLE HELP CONNECTのチャットフローを開始することが可能です。一方、リッチビデオメッセージは、LINEトーク画面に表示されると自動再生される仕様のため、ユーザーの目を引きやすいという特徴があります。
配信の目的に応じて使い分けることをおすすめします。
Q. 動画の表示サイズは変えられますか?
A. LITTLE HELP CONNECT上で表示サイズを変更することはできません。
LINEでは、動画のアスペクト比に応じて自動で表示が調整されますが、表示サイズそのもの(表示領域)は固定です。表示形式を変えたい場合は、あらかじめご希望のアスペクト比(例:16:9, 1:1, 9:16など)で動画を制作いただく必要があります。
ただし、LINEトーク上では表示領域の都合で一部トリミングされる可能性もあるため、中央に重要な要素を配置するなどの工夫が推奨されます。
Q. 動画のサムネイル画像を指定することはできますか?
A. 現時点では任意のサムネイル指定はできかねます。
現在の仕様では、動画の最初のフレームを自動でサムネイルとして表示します。
したがって、動画冒頭に任意の画像(静止画)を1秒程度挿入することで、サムネイルの代用とする運用をされるユーザー様が多いです。
Q. 動画のプレビューがうまく表示されません
A. メッセージ配信の設定画面でプレビューが正しく表示されないことがありますが、エラーが出ていない限り問題ありません。
実際のLINEアプリ上での表示を確認したい場合は、メッセージ配信の「テスト送信」機能をご利用ください。
Q. 30MBを超える動画ファイルをアップロードできますか?
A. LITTLE HELP CONNECTへの直接アップロードは30MBまでです。
30MBを超えるファイルを使用したい場合は、外部のストレージサービス(YouTube、Vimeoなど)にアップロードし、そのURLをメッセージ内で共有する方法をご検討ください。リッチビデオメッセージでは「外部のストレージを利用する」オプションが用意されています。
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