HubSpotフォームの送信をトリガーに「LINEコンタクト」と既存のコンタクト(Eメールアドレスを持つコンタクト)をマージできます。
本ドキュメントではコンタクトをマージするフォームの設定方法について説明します。
本機能を利用するにはHubSpotのワークフローを利用できるプランのご契約が必要です。
1. HubSpotフォームの作成
まず初めにHubSpotのフォームを作成します。マージに利用するHubSpotフォームでは下記2つのフィールドが必要です。
- (標準プロパティの)Eメール
- (カスタムプロパティの)Eメール ← 必要に応じて新規作成してください
標準プロパティのEメールフィールドはフォーム送信とLINEコンタクトを紐付けるために利用します(内部ではHubSpotフォームの「クエリー文字列を使用したフォームフィールドの自動入力」の仕組みを利用してLINEコンタクトのメールアドレスの値を設定します)。
LINEコンタクトのメールアドレスはLINE IDを元にしたダミーアドレスのため、ユーザーの目に触れないようフィールドは非表示にしてください。
カスタムプロパティのEメールフィールドはユーザーがメールアドレスを入力するフィールドです。後の工程で本フィールドの内部名を利用しますのでメモしておいてください。
その他、必要に応じて他のフィールドやリッチテキスト、画像などを追加してフォームを完成さてください。
最後にフォームを公開します。公開したURLをコピーしてください。こちらをカスタムQRコードの遷移先に指定します。
2. カスタムQRコードの作成
上記で作成したフォームの公開ページに遷移させるためのカスタムQRコードを作成します。カスタムQRコードを作成するにはLINEログインチャネルの設定が必要です。まだ設定されていない場合、「カスタムQRコード機能の初期設定」を参考に設定を行ってください。
その後、アカウント設定の「QRコード」タブからカスタムQRコードを作成します(参考「カスタムQRコードの作成」)。「QRコードスキャン後のページ」に1.で作成したHubSpotフォームの公開URLを指定してください。
その後、発行されたURLをコピーします。
このURLをLIFFアプリのエンドポイントURLに設定します。
3. LIFFアプリの追加
LINE DevelopersのLINEログインチャネル(「カスタムQRコード機能の初期設定」で作成)にて、LIFFアプリを追加します。
「LINE Developers」にログインし、LINEログインチャネルの「LIFF」タブを開き、LIFFアプリの「追加」をクリックします。

項目については全て必須となります。入力項目は以下に記載しますので参考にしてください。

LIFFアプリ名:任意
サイズ:Compact
エンドポイントURL:2.で作成したカスタムQRコードのURLをここにペースト
Scope:全て選択
ボットリンク機能:On (aggressive)
オプション ScanQR:OFF
必要項目を入力し「追加」をクリック。これでLIFFアプリの設定は完了です。発行されたLIFF URLを配布してフォーム送信を促します。リッチメニューにURLを設定するのもおすすめです(参考「スマートリッチメニュー」)。
4. フォーム送信時のワークフロー設定
上記のフォーム送信後、HubSpotのワークフローでマージのアクションを実行します。トリガーには「フォーム送信」を選択し、今回設定したフォームを選択、「コンタクトが過去にフォームに入力した」の任意のページで設定してください。
ワークフローのアクションでLITTLE HELP CONNECT配下の「ID連携」アクションを選択します。
「ID連携」アクションでは、カスタムのEメールフィールドに入力されたメールアドレスで既存コンタクトを検索し、該当のものが存在する場合はマージを行い、存在しない場合はLINEコンタクトのEメールフィールドを入力したメールアドレスで更新します。
「検索キーのプロパティ内部名」に1.のフォームで作成したカスタムのEメールフィールドの内部名を、「検索対象のプロパティ内部名」には標準のEメールフィールドの内部名「email」を設定してください。
こちらを保存することで、フォーム送信をトリガーにLINEコンタクトと既存コンタクトのマージが可能となります。
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