メッセージ配信の効果を測定・比較するために、異なるパターンのメッセージをテストできる機能
更新日:2025/8/25
この機能を用いるメリット
- 異なるメッセージパターンの効果を客観的に比較できます
- データに基づいた意思決定により、配信効果を向上させることができます
- ランダムな振り分けにより、公平なテスト環境を構築できます
- 自動配信・通常配信の両方でA/Bテストを実施できます
本機能を利用する場合、以下の注意点がございます。
- Aパターンの配信が完了した後、Bパターンを配信します(AB同時配信は改修中)
- AパターンとBパターンは等分で配信されます
- Bパターンの設定(配信先・配信時間など)はAパターンに設定しているものが反映されます
A/Bテストの実施手順とデータの流れ
1. メッセージ作成
- 2つの異なるパターンのメッセージを作成します
- 例:500円OFFクーポンと10000円OFFクーポンのメッセージ
2. ワークフロー・チャットフローでの設定
- 作成したA/Bテスト用メッセージをワークフローまたはチャットフローで指定します
3. 配信とテスト実行
- システムが自動的に配信先をA/Bにランダム振り分けして配信を実行します
- 通常送信メッセージの場合、まずAパターンが配信され、完了後にBパターンが配信されます
- 自動送信メッセージの場合、配信時にAパターン・Bパターンが自動で半分ずつ送信されます
設定手順
1. A/Bテスト用メッセージの準備:以下の詳細手順でA/Bテスト用メッセージを作成してください。
- Aパターンメッセージの作成
- 通常配信または自動配信でAパターンのメッセージを作成
- 例:Aパターンでは「500円OFFクーポンプレゼント」のお知らせ
- Bパターンメッセージの作成
- 同じ配信タイプ(通常配信または自動配信)でBパターンのメッセージを作成
- 例:Bパターンでは「10,000円OFFクーポンプレゼント」のお知らせ、本文はAパターンと同じ構造でクーポン金額のみ変更
- 同じ配信タイプ(通常配信または自動配信)でBパターンのメッセージを作成
Bパターンの設定(配信先・配信時間など)はAパターンに設定しているものが反映されます
- メッセージの送信・テンプレート化
- メッセージの作成が完了したら、保存をして確認及び配信を行ってください
参考:保存できているか確認する方法(自動配信)
自動配信のメッセージを保存すると、ワークフロー、チャットフロー、定型文で作成したメッセージを利用できるようになります。
メッセージが保存できた場合、「配信済み」にメッセージが表示されます。ここにメッセージが表示されてない場合、正しく保存できていないこととなり、ワークフロー等の選択肢にメッセージが出てきません。ご注意ください。
2. ワークフロー・チャットフローでの設定 A/Bテスト機能を使用する際の設定方法:
- 対象のワークフローまたはチャットフローを開く
- メッセージ送信アクションを選択
- 作成したA/Bテスト用メッセージを指定
A/Bテストメッセージを選択するだけで、自動的にバージョンA・Bが受信者に振り分けられて配信されます。追加の設定は不要です。
▼ワークフローのイメージ
▼チャットフローのイメージ
実用的な使用例
【Aパターン例】
件名:「500円OFFクーポンプレゼント!」
本文:いつもご利用いただきありがとうございます。
お客様限定で500円OFFクーポンをプレゼントいたします。
この機会にぜひご利用ください。
【Bパターン例】
件名:「10000円OFFクーポンプレゼント!」
本文:いつもご利用いただきありがとうございます。
お客様限定で10000円OFFクーポンをプレゼントいたします。
この機会にぜひご利用ください。
動作確認
メッセージ作成確認
- AパターンとBパターンのメッセージが正しく作成されているか確認してください
- ワークフローまたはチャットフローでA/Bテスト用メッセージが選択されているか確認してください
- テスト配信後、A/B両パターンが適切に配信されているかレポートで確認してください
A/Bテストメッセージのパフォーマンス計測
A/Bテストで配信されたメッセージでは、バージョンA・バージョンBそれぞれのパフォーマンスを個別に計測・比較することができます。
A/Bテスト結果の確認方法
配信済みのA/Bテストメッセージをクリックすると、「テスト結果」タブでバージョンごとの詳細なパフォーマンスを確認できます。
パフォーマンス項目の詳細
各パターン(A・B)について、以下の項目が計測されます:
- 配信数
- 各パターンが送信されたLINE友だちの数です。A/Bテストでは受信者に自動で半分ずつ振り分けられます。
- 到達数
- 各パターンがブロックされずに配信された友だちの数です。
- 開封数
- 各パターンがLINEアプリ上で開封された数です。
- 開封率
- 到達済みの人数に対し、各パターンがLINEアプリ上で開封された率です。
- クリック数
- 各パターンのメッセージ内のリンクがクリックされた数です。
- クリック率
- 開封済みの人数に対し、各パターンがクリックされた率です。
A/Bテスト結果の見方
- 各パターンの数値を比較することで、どちらのパターンがより効果的だったかを判断できます
- クリック率が高いパターンが、より魅力的なメッセージ内容だったと考えられます
- 開封率が高いパターンは、より目を引くタイトルや画像だった可能性があります
注意事項
- 開封率・クリック率はメッセージにURLやリッチメッセージ等の画像コンテンツが含まれ、「トラッキング用にURLを変換しない」がOFFの場合のみ計測されます
- テキストのみのメッセージや「トラッキング用にURLを変換しない」がONの場合は、開封率・クリック率は計測されません
パフォーマンス結果の活用
A/Bテストの結果を基に、今後のメッセージ作成時により効果的なパターンを選択することで、全体的なメッセージパフォーマンスの向上が期待できます。
トラブルシューティング
よくある問題
Q: A/Bテストが正しく動作しない
A: AパターンとBパターンのメッセージが両方とも正しく作成されているか確認してください。また、ワークフローまたはチャットフローの設定を再確認してください。
Q: 配信のタイミングについて
A: 現在はAパターンの配信完了後にBパターンが配信される仕様です。ABパターン同時配信機能は改修中です。
Q: 配信先の振り分け比率を変更したい
A: 現在は等分(50:50)での振り分けとなります。比率の変更機能は今後のアップデートで対応予定です。
参考:効果的なA/Bテストのポイント A/Bテストを実施する際は、一度に一つの要素のみを変更することをお勧めします。複数の要素を同時に変更すると、どの要素が結果に影響したか判断が困難になります。テストする要素例:件名、本文内容、送信時間、画像、ボタンなど。